激しく熱や光を出して物質が酸化することを「燃焼」といいます。
教科書を見ると,スチールウールを空気中で加熱すると赤っぽくなりながら反応し,加熱したスチールウールを集気びんなどに集めた酸素中に入れると,激しく燃焼するのが写真等からわかります。
さて,この2つの違いはわかりやすいのですが,大日本図書の教科書や学校図書の教科書に出ている,次の場合について疑問をもちました。
それは,空気中でガラス管を用いて空気を送りながらスチールウールを加熱するという実験です。
(学校図書の教科書では,呼気をガラス管から吹きかけるという操作)
さて,どのような反応を起こすのでしょうか。
どうしても気になったので,コンビニでスチールウールを買って帰り,自宅で実験してみました。
呼気を吹きかけずにガスコンロでスチールウールを加熱したときのようすが,次の写真です。
赤っぽくなりながら燃えているのがわかります。
もう少し,炎に近づけてみました。
そして,呼気をストローで吹きかけてみました。
シャッターをきるタイミングで雰囲気がだいぶ変わりますが,酸素中での燃焼までとはいえなくても,熱や光を出して燃焼しているといってもよいような反応は示しました。
(呼気の勢いで,熱で切れたスチールウールの小片が舞っているだけのようにも見えますが…。)
大日本図書の教科書では空気,学校図書の教科書では呼気でしたが,呼気も16%程度は酸素なので,空気とあまり変わらない結果になるでしょう。
ちなみに,撮影はこんな感じで行いました。参考までに。