2011年5月7日土曜日

電離と中和

GWもあと1日となりました。

長かったようで短かったような,何とも言えないGWでした。

改訂期ということで仕事が忙しいのは当たり前ですが,実家に帰って息子の顔見せをしたり,子どもの世話などの家族サービスをしたりということも,当たり前のようにしなければならないのが生活です。

今年は渋滞を避けて,平日移動等をしたおかげで多少は楽でしたが,それでも1歳にも満たない子どもを連れての長距離移動は大変でした。


さて,月に1回の更新となってしまっていますが,今日は子どもが早く寝付いてくれたおかげで,ブログを書く余裕が取れました。


新学習指導要領では,3年生で電離を絡めた中和の内容があります。


ここで気をつけておきたいことに,大きく2つあります。

1つは,

 水もわずかながら電離しており,電離平衡を保っていること

もう1つは,

 物質によって電離度が異なり,電解質を水に溶かしても,すべてが電離するわけではないこと
 (電離度が著しく小さく,電離平衡状態のものもあること)

です。


高校化学では当たり前のことですが,中学理科では電離度や電離平衡について触れないために,作問において条件設定を忘れる場合が散見されます。


問題内容にもよりますが,新学習指導要領の中学理科での作問では,次のような条件設定が必要です。

・水は電離しないこととする。
・水に溶けた電解質は,すべて電離しているものとする。

ほかにもいろいろと条件設定しなければならないことがあるかもしれませんが,なるべくこのような条件設定が必要な問題を作るのは避けるほうが理想です。

しかし,どうしてもこのような条件設定が必要な問題を出したい場合は,条件設定を忘れずにする必要があります。