2010年4月30日金曜日

教材は正しい日本語で

どんどん忙しくなっていっております。

なかなか落ち着いてブログも書けません。

そこで,スマートフォンやネットブックを購入して,通勤電車の中で書こうかと少し考えることもありますが,毎日の通勤電車の中を思うと,そんな広い空間を確保できないな…と,簡単に諦めてしまいます。

関東の通勤電車は最悪です。


さて,教材を制作していると,間違った日本語を用いていないか不安になります。

間違った日本語を使用した教材を使った子どもたちが,間違った日本語を覚えてしまったら申し訳がたちません。


そんな気持ちを持って書籍を読んだり,雑誌を読んだりしていると,いろいろと間違いに気づきます。

私も人に自慢できるような正しい日本語を用いられている自信はありませんが,自信がないからこそ不安にかられ,教材制作には慎重になります。


教材制作に携わる人は,不安にかられるぐらいの気持ちがあるのがよいと思います。

世に出ている教材だけでなく,教育系の書籍等を読んでいると,私の分かる範囲でも日本語の間違いをときどき見かけます。


理科教材といっても,内容だけにかたよらず,日本語の面でも恥ずかしくないものを作成したいものです。

2010年4月24日土曜日

常用漢字追加新案

文化庁から,常用漢字に追加される漢字の新案が発表されました。

6月の文化審議会で文部科学省に答申されたあと,早ければ11月にも内閣告示され,一般に使用されることになるようです。


さて,そうなると,新学習指導要領に向けて改定している教材等においても,使用する漢字をどうするかということを考えなくてはなりません。

とりあえず,今回発表された追加196字から,理科および教材に関係しそうなものをピックアップしてみました。


●嵐…あまり使用していませんが,地学の内容で使用することもありそうです。
●崖…ルビを振って使用していることもありますが,今後はその必要がなくなります。
●鎌…「鎌形赤血球」を漢字表記することができるようになります。
●桁…ルビを振って使用していることもありますが,今後はその必要がなくなります。
●鍵…「かぎ層」としていたものを「鍵層」と漢字にすることができます。
●勾…「こう配」としていたものを「勾配」と漢字にすることができます。
●頃…一般的にはよく使っていますが,教材では開いていました。常用漢字になっても開いておいたほうが読みやすい気もします。
●柵…「柵上組織」の「柵」を開く必要がなくなります。
●餌…個人的には,漢字にしたいという衝動を抑えて開いていたこともありますが,漢字が使えるようになります。
●腎…「腎臓」の「腎」を漢字にすることができるようになります。
●脊・椎…「セキツイ動物」としていたものを「脊椎動物」と漢字にすることができます。
●唾・腺…「だ液せん」としていたものが,「唾液腺」となります。
●堆…常用外でも「堆積」と漢字にしていることが多いですが,これからは安心して漢字表記できます。
●貼…「のりではる」というときの「はる」は,「張る」が現在は常用表記です。とても違和感がありましたが,これからは「貼る」と表記することができるようになります。
●瞳…「ひとみ」を「瞳」と漢字にすることができます。「どう孔」も「瞳孔」にでき,意味をとらえやすくなります。
●虹…「にじ」コラム等でときどき使用していますが,安心して漢字にできます。しかし,「にじ」の読み方しか示されていなかったので「虹彩」は「こう彩」または「こうさい」のままでしょうか。とはいっても,ルビをふって閉じることになる気がします。
●斑…「はん状組織」は「はんれい岩」が,「斑状組織」「斑れい岩」となります。
●膝・蓋…「しつがいけん反射」が「膝蓋けん反射」となります。残念ながら「腱」は常用外のままです。とはいっても,教材では「膝蓋腱反射」となるでしょう。
●肘…反射の内容で,ときどき「ひじ」と使用してたところを,漢字にすることができます。しかし,違和感がすごくあります。使い慣れていないせいでしょうか。
●哺…「ほ乳類」が「哺乳類」と漢字にできます,しかし,「ホニュウ類」とカタカナ表記していることも多く,漢字表記にすることに違和感があります。
●頬…「ほおの内側の細胞」と使っていたものが,漢字にできます。しかし,これも違和感を覚えます。
●冥…「冥王星」の「めい王星」としていたものを漢字表記にできます。


これら以外の追加案の漢字にも,理科教材で使用されることのあるものはあると思います。

意識して動向を見ておく必要がありそうです。

2010年4月20日火曜日

摩擦力

水平面で静止している立方体を水平方向に動かそうとするとき,静止摩擦力がはたらきます。



そして最大静止摩擦力以上の力が加わると立方体は動き出し,動き出すと,立方体と水平面の間には動摩擦力がはたらきます。



では,立方体ではなく球のときではどうでしょうか。

立方体のときとは異なり,球なので回転しやすくなります。

この物体を回転させるためには,回転摩擦力以上の力を加えればよいことになります。




この回転摩擦力は球の場合だけにはたらく摩擦力ではなく,斜面上における立方体などでも同じことがいえます。

たとえば斜面が急なときなど,立方体でも転がります。

このときの摩擦力の関係は,最大静止摩擦力より回転摩擦力が大きい状態です。

逆に,最大静止摩擦力のほうが回転摩擦力より大きければ,立方体は回転せずに斜面を滑りおります。


さて,水平面で回転しながら移動している物体が,だんだん遅くなって止まる場合は,どのような摩擦がはたらいているのでしょうか。

摩擦力は「運動を妨げる向きにはたらく力」ですので,運動方向とは逆向きの摩擦力(動摩擦)がはたらくといいます。



しかし,回転している物体の回転を止めるための力もはたらきます。

これは力のモーメントを考えればよく,回転方向とは逆向きの力がはたらきます。

つまり,運動を妨げる向きとは逆向きの力もはたらいているということです。



とはいえ,回転が止まるだけなので,進行方向と逆向きの摩擦力(動摩擦)がはたらかなければ,回転が静止した状態で等速直線運動を続けます。

ちょっと頭の中を整理したかったのでブログに記しましたが,合っていますでしょうか。

間違っていたらご指摘いただければ幸いです。

2010年4月19日月曜日

JST科学技術振興機構

先ほど帰宅しまして,ふとワールドビジネスサテライトを見たところ,興味を魅かれる話題が取り上げられていました。

その話題が終わる30秒ほどしか見れなかったので,気になってインターネットで検索してみたところ,JST(科学技術振興機構)のサイトにたどり着きました。

その気になった話題というのは,「アクアマテリアル」というものです。

主成分が水のゲル(ハイドロゲル)で,水に3種類の粉を混ぜるだけでできるそうな。

このゲルの強度を高めるために粘土を入れるとのことで,その粘土をばらけさせるために吸水性高分子を用いるとのこと。

詳細は以下のURLをご覧ください。
http://www.jst.go.jp/pr/jst-news/2009/2010-03/page07.html

紙おむつなどで使用される吸水性ポリマーが関連しているなど,コラムとして取り上げても面白いかなと思える内容です。

このJSTのサイトを細かく覗いたことはありませんでしたが,いろいろとアイデアのヒントになりそうなものがありそうです。

2010年4月17日土曜日

括弧付き数字

括弧付き数字に,どのようなフォントを使用しますか?

例えば明朝体ではどうでしょう。

個人的に最も好きなのは写研フォント(本蘭明朝かな)のカッコ付き数字です。


しかし,仕事で写研を使うことはなくなり,会社ではDTP(InDesign)のみで,フォントもモリサワを使用することが主流です。

写研フォントの美しさはやはり最高だと個人的には感じますが,モリサワを使用することへの抵抗はそんなになく,特徴を理解してフォントを選べば美しく組み上げることも可能だと思います。

ただし,括弧付き数字だけは好きになれません。

どこが好きになれないかというと,括弧の中の数字が小さすぎるところです。

どうしてモリサワの括弧付き数字はあんなに小さいのでしょうか。

もっとはっきりと大きく見せたいのに,モリサワの括弧付き数字は主張が弱すぎます。


そんなとき,パーレンとの組み合わせで表現すれば数字を大きく見せられます。

「開きパーレン」と「1バイト数字」と「閉じパーレン」を使えば,数字が小さくなることはありません。

こんな感じです。

  (1)(2)(3)・・・

しかし,一桁のときは1バイトフォント3文字分,つまり全角で1.5文字分なのですが,二桁になると1バイトフォント4文字分,つまり全角で2文字分になってしまいます。

そのため,小問番号として上下に並べると,揃えの見栄えが悪くなります。


やはり,全角1文字分(2バイトフォント)として用意されている括弧付き数字を使ったほうが,バランスがよくなるでしょう。


そこで私は,ヒラギノの括弧付き数字を選びます。

ヒラギノの括弧付き数字は括弧の中の数字が大きく,しっかり主張していて見やすいフォントです。


よくよく考えてみれば,ヒラギノフォントをデザインされている字游工房さんは,写研でフォントデザインをされていた方が立ち上げた会社です。

そのためなのか,モリサワにない写研のよさというのを持ち合わせたデザインのフォントもいろいろとあります。

モリサワもヒラギノも,個人的にはどちらが圧倒的に好きというわけではありませんが,組み合わせることで個人的に好きな明朝体を作ることも可能です。

そんなときにInDesignでは合成フォント機能がありますので,それが実現可能です。

でき上がった書籍を使う人がそんなことを気にして見ることはないと思いますが,少しでも見やすいほうが使いやすいということはあると思います。

ほんのちょっとしたフォントデザインの違いも,こだわってみるといろいろと発見できて面白いと思います。

学習効果

先日,あるディスカッションに参加してきました。

詳細は記せませんが,学習効果に関するような内容について,様々な業種の方と意見を交わしました。

普段の教材制作において,どのようにすればより子どもたちにとって学習効果があるかというのを考えていますが,社内のメンバーだけで会議をしていると,なかなか変わった意見が出てきません。

経験を重ねるほどに考え方が固まってしまったり,教材におけるオーソドックスというものがあったりと,なかなか奇抜なアイデアというのが出てきません。

しかし,業種が変われば考え方も様々で,普段の社内会議では聞くことができない考え方から,新たなアイデアがひらめいたりと,有意義な時間を過ごすことができました。

世の中には多くの教材があり,見比べてみるとどれも似たり寄ったりです。

それは教材におけるオーソドックスというものが出来上がってしまっていたり,それを使う先生方からの需要に変化が少なかったりと,教材に対する大きな変化が起こりにくい環境があるからかもしれません。

しかし,実際にそれを使用する人たちにとってどのようなものが本当によいかというのを考えると,オーソドックスと思われているものが本当によいのかどうかというのは,実際のところわかりません。

学習効果が本当に高い教材というのはどのようなものでしょうか。

大きな課題です。

本則

改訂期…,忙しいですね。

平日にブログを書く時間をなかなかとれません。

これから2年続く改訂作業。

まだまだ先が長いですが,息を切らさず頑張りたいものです。


さて,今日の話題は,IMEの変換についてです。


漢字の送りがなの統一は,書籍を作る上では重要です。

内容の本質ではありませんが,送りがなの表記がばらけていると読みにくく,みっともなくもあります。

そんな送りがなには,本則と通則というのがあります。

例えば「あらわす」。本則では「表す」ですが,通則として「表わす」もよしとしています。

そうはいっても,教材においては,本則で表記するのが基本でしょう。

しかし,パソコンで原稿を書いていると,頭では「表す」と思っていても,変換ミスで「表わす」となってしまうこともあるでしょう。

そんな変換ミスを校正で消していくのもよいですが,それよりも原稿段階で変換ミスを減らす方法があればよいとはおもいませんか。


IMEでは,標準で本則と通則をあわせた「全部」を変換候補として表示する設定となっています。

この設定を「本則」にしておけば,本則のみが変換候補として出てくることになります。



このように日本語入力システムの設定をちょっといじるだけで,無駄な労力を減らすことができます。

2010年4月11日日曜日

カンマと句点

理科教材に限らず,中学校の教科書や教材における横書きでは,句読点(、・。)ではなく,カンマ「,」と句点「。」を用いることが多いと思います。

どうして句読点ではなく,カンマと句点なのでしょうか。

このことについて,文化庁のサイト中の「国語表記の基準」に,以下のような文言がありました。

  『句読点は,横書きでは「,」および「。」を用いる。
   事物を列挙するときには「・」(なかてん)を用いることができる。』

公用文については,このようなルールがあるようです。

その流れを汲んでいるのかどうかは定かではありませんが,中学校の教材関係では,カンマと句点が使われているのかもしれません。

しかし,これが高校以上になってくると,カンマとピリオドを用いているものも見られるようになり,専門書になると,カンマとピリオド表記のものも多く見られるようになります。

もともと日本語は縦書きなので,横書きは英語と同じカンマとピリオドにするというルールなのかもしれません。

いずれにしても,詳細が知りたい方は調べてみてください。


さて,このカンマと句点なのですが,PCの日本語入力システムで基本設定することができます。

ときどき原稿で読点とカンマが混ざっているものを見かけますが,初期設定しておけばそんな間違いもなくなるでしょう。

次の画像は,MS IMEとGoogle日本語入力のプロパティです。
ATOKを私は使っていないので 画像は用意できませんが,おそらくできるはずです。





このように,PCの設定をちょっといじるだけで,ミスが少し減ると思います。

まだ設定されていない方は,試してみてはいかがでしょうか。

模擬テストの作成

ある塾が,ライバル塾の模試の問題を盗用したとのニュースが流れました。

模試制作というのは,かなりのエネルギーと技術を必要とします。

私立中・高・大入試対策模擬試験であったり,公立高校模擬試験,センター試験対策模擬試験や大学二次試験対策模擬試験などなど,各模擬試験に合わせて過去問を分析し,予想してオリジナル問題を作成しなければなりません。

このオリジナル問題作成というところがかなりの技術と創造性を必要としますが,なかなか完全自作できる方はいないと思われます。

そんなとき,高校入試対策模擬試験の問題制作では,過去の公立高校入試問題を参考にして作成することもあるでしょう。

しかし,この「参考」ということばの捉え方を,自分の都合のよいように捉えて,言い回しや表現,雰囲気だけを各都道府県や私立校にあわせたり,数値を変えたりすればよいと思って原稿を作成される方がときどきいます。

オリジナルとは,基本的には個々の頭の中で考え,それを紙面上に起こしたものです。

他のものを写して体裁を整えることではありません。

参考にするというのは,ある内容の問題を出したいなと考えたときに,ほかではどのような小問を出していたり,どのような設定を用いていたりしているかというのを,オリジナル問題を作成するうえでの参考にするということです。

その参考にした資料は決して見ずに,すべて自分の頭から捻り出した言葉で原稿を書いていただければ,同じような問題になることもなく,オリジナルになるはずです。

参考にする過去問も複数題見れば,頭の中の引き出しも増えますし,蓄積されているはずの知識と総合して作問すれば,オリジナルの問題がで上がるはずです。

過去にどこかで見たような問題をいじっただけの問題を提供するなら,過去問をやらせれば済むことです。

そうではなく,各都道府県や学校の過去問を分析し,どのような問題が出題される可能性があるかを予想した問題を提供することが,子どもたちの入試に役立つテストとなります。

今後,模試の原稿執筆に携っていこうと思っている方は特に,参考という言葉を自分の都合のよいように捉えず,常に自分の頭で考えたことばで原稿を書く習慣をつけていただきたいと思います。

2010年4月5日月曜日

デジタル教科書協議会

「2015年にすべての小中学生がデジタル教科書を持つ」という政府目標の実現を図るために,「デジタル教科書協議会(仮称)」というのが立ち上げられたようです。

具体的な活動内容は,以下の通りです。

デジタル教科書に関する課題整理,実証実験,普及啓発,政策提言等
1) デジタル教科書の要件の検討
2) ビジネスモデル、普及方策の検討
3) 実証実験の企画・実施
4) その他課題の整理・検討・提言

詳細は次のURLをご覧ください。
http://www.yougolab.jp/mpc/d-text1004.pdf

さて,2010年,2011年と小中の新学習指導要領の実施に伴って,教材出版社は多忙な2年間を過ごしている最中だと思います。

しかし,この政府目標の2015年のデジタル教科書というのが現実のものとなった場合,次の改訂期はどのようになっていくのか,想像ができません。

コンピュータ技術の進歩の速度はすさまじく,コンピュータを使った学習の普及が世界的に日本が遅れているとはいえ,今後4年というのは,過去の4年のスピードとは比べ物にならないくらい速いと思います。

4年後,本当にデジタル教科書が実現されていたとしたら,教材出版社どのように対応していったらよいのでしょうか。

4年後に紙の教材がなくなっているとは思えませんし,学習という面においても紙の教材は必要だと思います。

しかし,時代はデジタルも併用という流れになっています。

教材編集者も,しっかりそのような流れに順応していくことは必要だと思います。

2010年4月3日土曜日

溶解度

物質ごとの溶解度を紙面等で表示する際に,理科年表のデータを用いることがあると思います。

しかし,中学校では溶解度を100gの水に溶ける物質の質量で表しているのに対し,理科年表では100gの飽和水溶液中に溶けている物質の質量で表されています。

そのため,数値を換算しなければなりません。

というわけで,エクセルを用いて計算してみました。



範囲B3~G6に記されている数値が,理科年表に掲載されている値です。

これを,範囲H3~M6に100gの水に溶ける物質の質量として換算しています。

計算式は簡単です。例えばH3には,次のような式が入っています。

  =(100/(100-B3))*B3

100g飽和水溶液中の水(溶媒)の質量を引き算で出し,その水の量を100gにしたときの比率で掛けただけです。



さて,ここで注意したいのが,これらの物質が無水物ということです。

中学校の実験で用いられている硫酸銅は,硫酸銅(Ⅱ)五水和物です。

そのため,硫酸銅を水に溶かしていくと,五水和物も一緒に溶けていくことになります。

よって,硫酸銅については,このことを踏まえて溶解度を算出し直さなければなりません。

というわけで,分子量を利用して算出してみました。



硫酸銅(Ⅱ)無水物の分子量が160,硫酸銅(Ⅱ)五水和物の分子量が250なので,無水物の値に250/160を掛ければ,五水和物の値になります。

例えば,D4のセルには =D3*250/160 の式が入ります。

ついでに,水和物の質量も出しておこうと思えば,例えばD5のセルには,=D4-D3 を入れればよいだけです。

さらに溶媒の質量も出しておこうと思えば,例えばD6のセルには,=100-D4 と入れればよいでしょう。


下の2行(五水和物・溶媒(水)の量)は余談ですが,100gの水に溶ける硫酸銅(Ⅱ)五水和物の質量を求めるには,先と同じように計算すればよいだけです。

例えば,J4のセルには,

  =(100/(100-D4))*D4

と入れるだけです。


ご興味のある方は試してみてください。

小学校教科書検定

小学校教科書検定について,もう少し記事がありましたので,紹介いたします。

先に出た内容と重複している部分もあると思います。

●朝日新聞
月の満ち欠け、芭蕉が説く?新教科書、伝統・道徳が満載
http://www.asahi.com/national/update/0402/TKY201004010520.html?ref=rss

●読売新聞
教科書検定合格取り消しを、韓国国会が決議
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100402-OYT1T00974.htm?from=rss&ref=rssad

移行措置出題状況

公立高校入試の移行措置状況の確認が終わりました。

詳細を載せることはできませんが,出題率や配点等,かなり高い割合で移行措置内容が出題されていました。


さて,全国で見た出題率は約80%の都道府県で移行措置内容が扱われていました。

分野ごとの出題率は,およそ次の通りでした。

仕 事・・・28%
イオン・・・47%
遺 伝・・・28%
 月 ・・・47%

分析の仕方によって数値は多少変わると思いますが,おおよそこのような感じであると思われます。

傾向としては,現行の指導要領に組み込みやすかったイオンと,日食という話題にしやすいテーマがあった月の内容の出題率が高かったといえます。

今年の傾向から,来年も同じように移行措置内容がたくさん出るだろうとも考えられるし,逆に,来年は落ち着いて,出題率が下がるだろうという考え方もできるかもしれません。

いずれにしても,昨年は補足程度に移行措置内容をやっていたような学校等でも,この入試の出題状況から,今年はしっかりやらなければならないな…という環境が芽生えるだろうと思われます。

小学校教科書検定

小学校教科書検定に関する記事がもう少しありましたので,ご紹介します。

●毎日新聞

社説:新教科書 分厚さ、うまく活用を
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20100401k0000m070109000c.html?inb=ra

余録:脱ゆとり教科書
http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20100401k0000m070112000c.html?inb=ra

●産経新聞

小学校教科書 神話で日本のよさ学ぼう
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100401/edc1004010319000-n1.htm

2010年4月1日木曜日

小学校教科書検定

来年4月から小学校で使用される教科書の検定結果に関する報道がありました。

理科の教科書は現行の教科書よりページ数で平均37%増,平成14年度教科書と比べると約67%増とのことです。

このことについて,主要新聞社から様々な報道がされており,ネットでも取り上げられていますので,見つけられたものをピックアップしておきます。


●読売新聞
「ゆとり」決別、ページ大幅増…小学教科書検定
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100330-OYT1T00743.htm
国語教科書,新聞で読解力養うコーナーも
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100331-OYT1T00022.htm?from=rss&ref=rssad

●朝日新聞
小学校教科書、算数・理科3割増 11年春から脱ゆとり
http://www.asahi.com/national/update/0330/TKY201003300345.html
教科書調査官、検定意見に強い影響力 89%がそのまま
http://www.asahi.com/national/update/0331/TKY201003300519.html?ref=rss
「竹島」、今回合格の全5社掲載 社会科教科書
http://www.asahi.com/national/update/0330/TKY201003300347.html?ref=rss
教科書調査官の意見書初公開 プロセス透明化の一環
http://www.asahi.com/national/update/0330/TKY201003300346.html?ref=rss

●毎日新聞
ページ4割増「脱ゆとり」対応
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100331k0000m040071000c.html?inb=ra
アイヌ文化のページ大幅増
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100331k0000m040085000c.html?inb=ra
大転換に教師不安「どこまで教えれば」
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100331k0000m040112000c.html?inb=ra
小3からメディア教育
http://mainichi.jp/life/edu/news/20100331k0000e040061000c.html?inb=ra

●日経新聞
小学校教科書検定、ゆとり転換鮮明 ページ3割増
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E0E5E2E3968DE1E2E2E1E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2

●産経新聞
伝統文化尊重、ページ数増で「ゆとり」決別
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100330/edc1003301707000-n1.htm
「“ゲット”って何?」「特定の宣伝になる」気になる検定意見
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100330/edc1003302021006-n1.htm
官房長官、竹島記述「正確に記述、何ら問題ない」
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100330/edc1003301840005-n1.htm
算数、理科を文系教員にも優しく
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100330/edc1003301822004-n1.htm
年越し派遣村、裁判員…最新の話題に言及
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100330/edc1003301722003-n1.htm
検定透明化へ審議概要を公開
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100330/edc1003301708002-n1.htm
神話など伝統文化増えるも、自虐史観は残る
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100330/edc1003301708001-n1.htm