2011年7月12日火曜日

執筆・校正をご協力いただける方いませんか?

改訂作業がピークを迎えております。

理科は中高で改訂が行われているため、普段ご協力いただいている方々も、いまは仕事があちらこちらから入っているようで、飽和状態です。

そのため、校正をお願いできる方が現在たいへん不足しています。

もし中学理科教材の校正にご協力いただける方がいましたら、ご連絡いただけたら幸いです。

連絡先は、プロフィール欄からご確認いただければと存じます。

また、原稿執筆にご協力いただける方も不足しています。

合わせてご連絡お待ちしております。

なお、経験のある方を優先致しますので、ご了承ください。



さて、めっきり家でパソコンを起ち上げなくなりました。
立ち上げなくなったというよりか、起ち上げると子供に邪魔されて、何も作業ができなくなったというほが、正しいかもしれません。

そのため、今回の投稿は、通勤電車の中から、スマートフォンで入力しています。

スマートフォンからの長文入力は疲れますね。

2011年5月7日土曜日

電離と中和

GWもあと1日となりました。

長かったようで短かったような,何とも言えないGWでした。

改訂期ということで仕事が忙しいのは当たり前ですが,実家に帰って息子の顔見せをしたり,子どもの世話などの家族サービスをしたりということも,当たり前のようにしなければならないのが生活です。

今年は渋滞を避けて,平日移動等をしたおかげで多少は楽でしたが,それでも1歳にも満たない子どもを連れての長距離移動は大変でした。


さて,月に1回の更新となってしまっていますが,今日は子どもが早く寝付いてくれたおかげで,ブログを書く余裕が取れました。


新学習指導要領では,3年生で電離を絡めた中和の内容があります。


ここで気をつけておきたいことに,大きく2つあります。

1つは,

 水もわずかながら電離しており,電離平衡を保っていること

もう1つは,

 物質によって電離度が異なり,電解質を水に溶かしても,すべてが電離するわけではないこと
 (電離度が著しく小さく,電離平衡状態のものもあること)

です。


高校化学では当たり前のことですが,中学理科では電離度や電離平衡について触れないために,作問において条件設定を忘れる場合が散見されます。


問題内容にもよりますが,新学習指導要領の中学理科での作問では,次のような条件設定が必要です。

・水は電離しないこととする。
・水に溶けた電解質は,すべて電離しているものとする。

ほかにもいろいろと条件設定しなければならないことがあるかもしれませんが,なるべくこのような条件設定が必要な問題を作るのは避けるほうが理想です。

しかし,どうしてもこのような条件設定が必要な問題を出したい場合は,条件設定を忘れずにする必要があります。

2011年4月18日月曜日

久しぶりの投稿

改訂期ということで,忙しい日々をお過ごしの方も多いと思います。

特に,小学校・中学校・高校と仕事をされている方も世の中にはいるようで,そのような方はかなり大変な日々を過ごされていることでしょう。

私も疲労が溜まってきている毎日ですが,改訂期のためというよりも,子育てと通勤とのトリプルパンチによる疲労蓄積が大きい状況です。

家にいると子どもと過ごしている時間が多く,ゆっくりとパソコンの前に座る時間も減ってしまい,ブログの更新も滞ってしまっております。

今日は久しぶりに子どもが早く寝付いてくれたおかげで,久しぶりにパソコンの前でゆっくりと座っていますが,そんな落ち着いた日々が続くことは,しばらくないでしょう。

東日本大震災によって,親として理科教材編集者として,いろいろと考えさせられることが多い毎日です。

いま自分ができることは,子どもたちのための,よりよい教材をつくることだけですかね。

かなりからだに疲労がたまっていますが,とりあえず気合で頑張りたいと思います。

2011年3月14日月曜日

東北地方太平洋沖地震(2)

東北地方太平洋沖地震を詳しく調べていると,今回のマグニチュード9.0がモーメントマグニチュードで,兵庫県南部地震のマグニチュード7.3が気象庁マグニチュードだということに気づきました。

調べてみると,モーメントマグニチュードによる兵庫県南部地震のマグニチュードは6.9でした。

つまり,モーメントマグニチュードによる比較だと,今回の地震は兵庫県南部地震の約1400倍のエネルギーをもっていたことになります。

さらに恐ろしくなってきました。

モーメントマグニチュードど気象庁マグニチュードについて気になる方は,調べてみてください。

2011年3月13日日曜日

東北地方太平洋沖地震

大変な状況を引き起こしてしまった東北地方太平洋沖地震の報道を見ていると,心が痛まずにはいられません。

私も仕事場で,震度5強の揺れを体感し,地震の恐ろしさを身に染みました。

しかしそれ以上に,東北地方の状況は悲惨なものです。

奇しくも,1年ほど前に地震や津波に関する内容を,このブログにも記しておりましたが,言葉では表せない恐ろしいできごとが,現実に起こってしまいました。


さて,今回の地震のマグニチュードですが,当初は8.8と報告されていたものが,9.0へと修正されました。


マグニチュードは地震の規模を表す値で,地震が発生するエネルギーの大きさをE〔J〕,マグニチュードをMとすると,

  log10E = 4.8 + 1.5M

という関係があります。


この式に,兵庫県南部地震のときのマグニチュード7.3も含めて,計算してみましょう。

・兵庫県南部地震:M7.3・・・E=5.6×1015

・東北地方太平洋沖地震:当初のM8.8・・・E=1.0×1018

・東北地方太平洋沖地震:修正後のM9.0・・・E=2.0×1018


当初,兵庫県南部地震の約180倍と報道されていたのは,5.6×1015÷1.0×1018 の計算によるものです。

しかし,M9.0に修正されたことで,M8.8のときの2倍,兵庫県南部地震からは355倍の地震の規模となりました。

考えるだけで恐ろしい数値です。

2011年3月1日火曜日

美しい枠囲み

どのようなルールで文字組みをしていくか。

編集者それぞれのこだわりがあると思います。

理科の場合は図版も多いため,わたしは図版の中でも細かいルールを設定しています。

その中の一つとして,図中のネームのバックに網掛けをするときには,『天地左右のアキはネーム級数の半角とし,行末にぶら下がった句読点やカンマは,そのアキに入れる。』というものです。

すごくシンプルですが,ルール通りに作成するかしないかで,紙面の美しさが変わります。

次の図は,ネームが12Q14Hのときの例です。



少しでも見た目よく作ろうと思ったら,小さなこだわりをたくさんちりばめる必要があります。

皆さんはどのようなこだわりがありますか。

2011年2月19日土曜日

Macから送られてきたデータの解凍

DTPの世界はMacが主流です。

しかし,編集者が使っているのはWindowsがほとんどです。

そのため,DTPオペレーターからデータをもらう場合,Macでsitやsitx,zipで圧縮されたファイルがメールで送られてくることが多々あります。

そのようなファイルをWindows上で解凍すると,ファイル名やフォルダ名に日本語が用いられていると,文字化けを起こすことが多々あります。

そんなときは,Stuffitを用いましょう。

「えっ!? Stuffit Expanderを使っているけど,文字化けを起こすよ?」という方,バージョンが古くありませんか?

最近のStuffit Expanderであれば,そんな文字化けも起こしません。

Macから送られてきた圧縮ファイルに伴う解凍の文字化け困っている方は,試してみてはいかがでしょうか。

Stuffit 2010 Windowsをダウンロード!
http://www.stuffit.com/win-stuffit-download.html

2011年2月12日土曜日

Wordで原稿執筆06:ショートカットを使う

Wordで原稿を書く際に,ルビを振ったり,囲い文字をしたり,特殊な記号を挿入したりすることが多々あると思います。

テキストデータをDTPに活かすことを考えて原稿を作成することも大事ですが,内容重視,仕上がりイメージ重視で原稿を作成する場合,ルビや囲い文字などのWordの機能を使うことも大事なことだと思います。

さて,そんなWordにおけるルビ,囲い文字などの「拡張書式」や,「記号と特殊文字」の挿入を行う際,マウスでその都度操作すると面倒です。

そこで,Windows特有のショートカットを利用しましょう。

Windowsは,そもそもキーボードだけでほとんどの操作が可能です。

それはWordにおいてもしかりで,各操作メニューの隣などに,ショートカットのアルファベットが記されています。

たとえば,「ファイル」メニューであれば,「ファイル(F)」,「書式」メニューであれば「書式(O)」と記されています。

この「F」や「O」がショートカットの記号です。

たとえば,「ファイル」メニューを開きたいときは,「Alt」キーを押した後,「F」キーを押すと「ファイル」メニューが開きます。

この要領で,「ルビ」を開くときは,ルビが「書式(O)」→「拡張書式(L)」→「ルビ(U)」という順番で開くので,ルビを振りたい文字を選択した後,「Alt」→「O」→「L」→「U」という順番でキーボードを押せば開きます。 

同じ要領で,「囲い文字」を開くときは,囲い文字をしたい文字を選択した後,「Alt」→「O」→「L」→「E」という順番でキーボードを押せば開きますし,「記号と特殊文字」を挿入したいときは,「Alt」→「I」→「S」と押せば開くことができます。

もちろん,ほかのメニューも同じ要領で開くことができます。

このとき,最後のメニューを閉じたりOKボタンを押したりするのにマウスを使っていは意味がありません。

「Enter」キーで閉じるなどして,無駄を省いてください。

頭に思い描いた文章を即座に入力していくには,極力キーボードからマウスへと手を移さないほうがよいと思います。

マウスで余分な動作をしている間に,せっかく頭の中で構成されていた文章や問題が風化してしまう場合があります。

それを防ぐためにも,利用できるショートカットは使えるようにしておくと,少しは役に立つかもしれません。

2011年2月11日金曜日

Illustratorの透明部分について

DTP Transit で,Illustratorの透明部分について取り上げられていました。
http://www.dtp-transit.jp/adobe/illustrator/post_1242.html

最近は意識することが少なくなりましたが,5~6年前までは,透明部分についてはよく気を使っていました。

QuarkXPress3.3や4.1をメインに,Illustrator8が全盛期だった頃,Illustrator9でできるようになった透明機能によるフィルム等への出力時にトラブルが出るので,aiで処理するのは必ずIllstrator8で下位保存したり,必ずepsで納品したりと,注意を払っていた記憶があります。

ここ5年くらいに編集を始めた人はそんなことを知らない人も多いと思いますが,知っておくとよいかと思います。

指導要領の改訂に伴い,何年も前のデータを使って修正する機会がこれから増えてきます。

その際に,色合いを少し変えたいと思って指示しても,透明部分が分割されていた場合,オペレーターの方の処理の仕方によっては,イチから作り直している可能性もあります。

知っておいて,損はないかと思います。

恐竜の前脚と鳥類の翼

恐竜の前脚と鳥類の翼に関する研究の報告が,ニュースで取り上げられていました。

新学習指導要領では進化を扱い,相同器官が取り上げられます。

知識として知っておくとよいかと思います。

asahi.com
『鳥の祖先、やっぱり恐竜 前脚の指同じ構成 東北大』
http://www.asahi.com/science/update/0210/TKY201102100547.html?ref=rss

毎日jp
『恐竜:前脚の指と鳥類の翼は同じ構造 東北大教授が発表』
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110211k0000m040138000c.html?inb=ra

2011年2月1日火曜日

重複表現

学習指導要領を見ていると,「各学年ごと」という言葉が目に留まりました。

「各」には「それぞれ」という意味があり,「ごと」にも「それぞれ」という意味があります。

つまり,「各~ごと」は二重で「それぞれ」を言ってしまっている重複表現です。

極端に言えば,「頭痛が痛い」とかと同じです。

正しくは,「各学年」または「学年ごと」とすべきでしょう。

同じような例として,「各教科ごと」や「各分野ごと」などといったものを仕事上ときどき見かけますが,gooランキングにも重複表現の項目がありました。

【つい使ってしまう重複表現ランキング】
http://cache001.ranking.goo.ne.jp/crnk/ranking/999/repeat_expression/p1/

公の作成したものでも間違った表現が多々ある現在,意識して言葉を使わないと,間違った言葉に流されてしまいがちです。

当たり前の話ですが,このような重複表現を紙面上でしてしまわないよう,日ごろから正しい日本語を使う心がけが必要ですね。

2011年1月31日月曜日

漢字の読み

編集の仕事をしていると,漢字の読みを気にすることが多くなります。

最近気になったのが「現場」の読みです。

昨日,泣き止まない子どもを抱っこしながらあやしつつ,相棒3の再放送を見ていました。

すると,杉下右京が「げんじょう」と発言しました。

そしてそのすぐあとの場面で,亀山薫が「げんば」と発言しました。

辞書で調べてみると,「げんじょう」でも「げんば」でもどちらでもよいようです。

しかし,なぜ杉下右京は「げんじょう」で,亀山薫は「げんば」だったのでしょうか。

理由がまったくわかりません。知っている方がいらしたら教えてください。


そういえば,昨年末のM1グランプリのピースのネタの中で,「雰囲気」を「ふいんき」という人がいるよねという話をしていました。

わたしは正しく「ふんいき」と言うタイプなので問題ないのですが,「ふいんき」としゃべるタイプの方は,ルビを振るときに間違えないように気をつけていただきたいものです。

まあ,10年仕事をしてきて「雰囲気」にルビを振る機会はなかったので,理科の仕事で出会う機会は少ないのでしょうが・・・。


しかしながら,「一段落」を「ひとだんらく」と読む人が多いのも,個人的には気になります。

正しくは「いちだんらく」です。

テレビを見ていると,ナレーションで「ひとだんらく」という人がときどきいるので,読むことがプロの方の中にも,間違って覚えてしまっていることが多い言葉なのかもしれません。

そういえば,「ひと段落」と書かれた書類を見たことがあるのですが,漢字のままであれば何も問題ないのに,どうしてひらがなで「ひと」としてしまったのか・・・。

いずれにしても,ルビや読みには,気をつけたいものです。

2011年1月18日火曜日

Wordで原稿執筆05:オートシェイプによる文字のズレ

久しぶりにWord操作について投稿です。

Wordで原稿を書く際に,オートシェイプなどの画像を文章中に置くことがあると思います。

特に理科教材では図版が多いので,図版を置く位置を示すために,四角いオートシェイプを置くことがあります。

オートシェイプに限らず,画像やテキストボックスを置く位置によっては,意図せずに文章がずれていってしまうことがあります。

原稿とはいえ,字詰め行数をきれいにしたい人にとっては,これはすごく気持ちが悪い状況かと思います。

そんなとき,オートシェイプや画像,テキストボックスなどの書籍設定を変更することによって,この微妙にずれてしまう現象を回避することができます。

1.右クリックで「オートシェイプの書式設定」を開く。
2.「レイアウト」タブの中の,「詳細設定」を開く。
3.「アンカーを段落に固定する」にチェックを入れる。

これだけで,文字のズレがなくなります。

気になる方は試してみてください。

2011年1月17日月曜日

センター試験

センター試験が終わりました。

今は小中学教材製作が主な仕事なので,仕事上では直接の影響はありません。

しかし,学習指導要領の改訂で,高校内容から中学へ降りてきた内容が多々あります。

そのような内容の問題を作成するにあたり,センター試験も参考になります。

特に,理科総合Aや理科総合Bなどは,一部の都道府県の公立高校入試問題で出されている,分野をまたいで総合的に考えさせる問題などを作成するのに,参考になるかもしれません。

高校の教材編集をやっていない方も,理科総合AとBの問題をちょっと解いてみると,いろいろと作問の幅が広がるかもしれません。

2011年1月16日日曜日

平年

天気予報などで,ときどき「平年並み」という言葉を聞くと思います。

このときの「平年」とは,気象庁では30年間の平均値を用いているのですが,この30年間とは,西暦年の1の位の数が1になるときに更新されます。

つまり,2011年である今年,10年振りに更新され,1981年~2010年までの平均値がこれから(4月から)用いられることになります。

言い換えれば,昨年までは1971年~2000年までの平均値を「平年」と言っていたということになります。

この影響はかなり大きく,たとえば昨年までは「平年より気温が高い」と言っていたところが,過去10年が平年より高かったのであれば,昨年と同じ気温であったとしても,今年からは「平年並み」になるということです。

教材作成にはあまり影響はありませんが,知っていると損はないかもしれません。

2011年1月13日木曜日

寒中お見舞い申し上げます

ブログをご覧の皆様,寒中お見舞い申し上げます。

しばらく更新が滞っておりました。

子どもが生まれたばかりということで,最近は自宅にいるときの多くの時間が,子守をしていたり,家事をしていたりということで,落ち着いてパソコンの前に座ることが少なくなってしまいました。

何とか時間を作って更新していきたいとは思いますが,今年も改訂期ということで,更新が滞りがちになるかもしれません。

しかし,少しでも理科教材制作に携わっている方の一助となるブログになれるよう,がんばって更新していきたいと思いますので,本年もよろしくお願いいたします。