平成24年度からの教科書での変化について、少しずつまとめておこうと思います。
今回は、1年の最初に学習するであろう植物分野から。
裸子植物で、これまで花粉ぶくろ(袋)とかやく(葯)とか呼ばれていた部分が、新教科書では「花粉のう(嚢)」に統一されました。
教科書の展示本が出て驚かれた方も多かったと思います。
しかし、今思えば、移行措置でシダ植物が扱われたときに、「胞子のう」という用語が出たあたりで、袋状(嚢状)のものを「のう」と中学でも表現することを可としたのだと想像できます。
とはいっても、中学1年生の段階で、嚢状という言葉がどれほど実感できるかという点では、少々疑問も残りますが。
いずれにしても、平成24年度の1年生から花粉のうが扱われるので、それ以前の生徒は花粉ぶくろ、またはやくと学習しています。
そのため、あと2年間は、模試では旧用語で作成しなければなりませんし、だからといって新用語が間違いというわけでもないので、採点基準などを作成する際には、配慮が必要です。