さて,久し振りの投稿です。
最近は,Twitterでツイートするのがメインになり,ブログを更新しなくなってしまいましたが,長文で1つの内容を書くには,たまにはブログもいいかな…といったところで,ちょっと書いてみました。
というわけで,入試についてです。
平成24年を振り返ってみると,大きく話題となった天体イベントとして,日本では次のようなものがありました。
・金環日食(5月21日)
・金星の太陽面通過(6月6日)
このような大きく話題となった天体のイベントは,平成21年の皆既日食を例にみるように,公立高校入試の理科で大きく出題される可能性があります。
そこで,この2つについては問題に絡んでくる可能性があると,昨年私は予想しました。
結果を見てみると,
・金環日食…山形,埼玉,愛知,熊本
・金星の太陽面通過…山形,埼玉,愛知,熊本
と,それぞれ同じ4県が出題していましたが,平成22年度入試,つまり平成21年度の皆既日食を踏まえた入試ほどの出題率ではありませんでした。(ほかにあったらすみません。)
ちなみに,平成22年度入試で皆既日食に触れた都道府県は,千葉,埼玉,山梨,富山,静岡,三重,和歌山,兵庫,鳥取,香川,宮崎,熊本となります。(こちらも,ほかにあったらすみません。)
なお,この年は移行措置後初の入試ということもあり,移行措置が入試で扱われるかどうかが話題になった年でもありました。結果,日食に触れる,触れないにかかわらず,「月の運動と見え方」について出題された都道府県は,実に半数近くにものぼりました。
しかし,平成25年度入試は,移行措置も一段落したため,出題傾向はいったんリセットされたようにも思えます。
とはいっても,天体イベントを絡めた出題は,作問する立場からすると出題しやすく,平成26年度も,平成25年の天体イベントを踏まえて出題される都道府県がないともいいきれません。
では,平成25年の天体イベントとして,入試に絡んできそうなものはあるでしょうか。調べてみたところ,次の3つがありました。
・パンスターズ彗星の接近(3月)
・部分月食(4月26日,西日本のみ)
・アイソン彗星の接近(11月)
パンスターズ彗星とアイソン彗星から,「彗星」を答えさせる問題が出るかもしれませんし,西日本の府県では,部分月食を扱うかもしれません。
しかし,部分月食も過去の月食と比べるとイベントとしては盛り上がりに欠けたので,話題として絡められるとしたら,平成23年の月食になりそうな気もします。
過去に起こった天体イベントが話題として入試で用いられることはよくあることなので,平成21年の皆既日食~平成24年の金環日食・金星の太陽面通過まで,天体イベントを押さえておくことは入試対策としてはよいことだと思います。
しかし,こうなると平成25年の天体イベントが入試に絡められる可能性が弱いようにも思えますが,過去の全国の入試を見ると,その年に起こる事象,つまり来年平成26年度入試でいえば,平成26年に起こる天体イベントが絡められる可能性もあります。
平成24年度でいえば,岡山と愛媛の入試で,その年に起こる金環日食(愛媛では金星の太陽面通過も)が扱われました。(ほかにもあるかもしれませんが,とりあえず…。)
これを踏まえて,平成26年に起こる天体イベントを調べてみると,10月8日に皆既月食が見られるようですので,月食のほうが,日食よりも出題する可能性が若干高くなるかもしれません。
そのほか,平成26年の天体イベントの一つとして注目なのが,「はやぶさ2」の打ち上げではないでしょうか。
平成22年に探査機はやぶさが小惑星イトカワから帰還したときは,かなり大きな話題となりました。それを踏まえた平成23年度入試では,「小惑星」を答えさせる問題が秋田で出題され,翌平成24年度には,島根で同じく出題されました。
平成22年に探査機はやぶさが小惑星イトカワから帰還したときは,かなり大きな話題となりました。それを踏まえた平成23年度入試では,「小惑星」を答えさせる問題が秋田で出題され,翌平成24年度には,島根で同じく出題されました。
現在,平成26年12月に打ち上げ予定とされている「はやぶさ2」を,実際に予定通り打ち上げられるかどうか分からない状況で入試問題に絡めるのは難しいかもしれませんが,「小惑星」の用語を押さえておくこと自体は,損にはならないと思います。
さてさて,あたるかどうかは何とも言えませんが,こうやって予想するのも,面白いものです。