2015年10月1日木曜日

生命大躍進展

先日,国立科学博物館でやっていた,「特別展 生命大躍進」に行ってきた。

アノマロカリス好きの私としては,是非行ってみたいと思っていたため,何とか時間を作って見学してきた。

そもそもアノマロカリスを好きになったのは,遡ること高校2年制の頃。

NHKスペシャル「生命40億年はるかな旅」のビデオを同級生から借りて見た時からだ。
http://www.nhk.or.jp/archives/nhk-special/library/library_seimei.html

このNHKスペシャルで,いままで別々の生物の化石だと思われていた複数の化石が,アノマロカリスという一つの生物のパーツだったということから,これまでの説が覆ったということを言っており,進化の面白さを実感した瞬間で,いまでもその感動を覚えている。

また,そのアノマロカリスの模型を作成し,プールで泳がせていたのも,アノマロカリスを好きになった一つの要素でもあったと思う。

アノマロカリスだけでなく,オパビニアやハルキゲニアなど現在の生物とは違う生き物たちに,ロマンも感じたものだ。

それから数年たち,社会人になった頃,校正でお世話になっている方が,その「生命40億年はるかな旅」の録画を持っていたので借りて見て,感動が蘇ったのも覚えている。

そしてその感動が終わらないタイミングで,NHKスペシャルが「地球大進化 46億年・人類への旅」を放送した。
https://www.nhk-ondemand.jp/program/P200800000300000/

これも興奮して見た記憶がある。

それから月日は流れ,近年「137億年の物語」という書籍がブームになるなどしたが,今年放送されたNHKスペシャルの「生命大躍進」は,忙しさもあり,見ずに過ごしてしまった。

しかし,国立科学博物館でアノマロカリスの化石を見たいという衝動は抑えきれず,何とか時間を確保して,行ってきた。

案の定,とても感激し,17歳のときの興奮を思い出した。

教科書や書籍,映像などでいろいろな化石を間接的に見ることはできるが,やはり実物を見てこそだと,改めて思う。

大きさや質感,記憶や感動など,間接的な経験とは比べ物にならないくらいの経験となる。

また,編集という仕事をしているのであれば,紙面上の知識だけでなく,できれば経験をもった実感を踏まえて,その感動を書籍や教材等に反映していきたいと,改めて思った。