Wordで原稿を書く際に,ルビを振ったり,囲い文字をしたり,特殊な記号を挿入したりすることが多々あると思います。
テキストデータをDTPに活かすことを考えて原稿を作成することも大事ですが,内容重視,仕上がりイメージ重視で原稿を作成する場合,ルビや囲い文字などのWordの機能を使うことも大事なことだと思います。
さて,そんなWordにおけるルビ,囲い文字などの「拡張書式」や,「記号と特殊文字」の挿入を行う際,マウスでその都度操作すると面倒です。
そこで,Windows特有のショートカットを利用しましょう。
Windowsは,そもそもキーボードだけでほとんどの操作が可能です。
それはWordにおいてもしかりで,各操作メニューの隣などに,ショートカットのアルファベットが記されています。
たとえば,「ファイル」メニューであれば,「ファイル(F)」,「書式」メニューであれば「書式(O)」と記されています。
この「F」や「O」がショートカットの記号です。
たとえば,「ファイル」メニューを開きたいときは,「Alt」キーを押した後,「F」キーを押すと「ファイル」メニューが開きます。
この要領で,「ルビ」を開くときは,ルビが「書式(O)」→「拡張書式(L)」→「ルビ(U)」という順番で開くので,ルビを振りたい文字を選択した後,「Alt」→「O」→「L」→「U」という順番でキーボードを押せば開きます。
同じ要領で,「囲い文字」を開くときは,囲い文字をしたい文字を選択した後,「Alt」→「O」→「L」→「E」という順番でキーボードを押せば開きますし,「記号と特殊文字」を挿入したいときは,「Alt」→「I」→「S」と押せば開くことができます。
もちろん,ほかのメニューも同じ要領で開くことができます。
このとき,最後のメニューを閉じたりOKボタンを押したりするのにマウスを使っていは意味がありません。
「Enter」キーで閉じるなどして,無駄を省いてください。
頭に思い描いた文章を即座に入力していくには,極力キーボードからマウスへと手を移さないほうがよいと思います。
マウスで余分な動作をしている間に,せっかく頭の中で構成されていた文章や問題が風化してしまう場合があります。
それを防ぐためにも,利用できるショートカットは使えるようにしておくと,少しは役に立つかもしれません。