新しい教科書では,分解者の定義が変わりました。
旧教科書までは,食物連鎖における消費者と分解者は別々のものという扱いで,分解者とは菌類や細菌類などの微生物を分解者と呼んでいました。
しかし,新教科書では,枯死したものを消費するミミズなどの小動物と,菌類や細菌類などの微生物をまとめて分解者という扱いとなり,分解者は消費者の一部という考えになりました。
そもそも消費者は,生産者がつくった有機物を取り込み,無機物に分解しているので,いままでの消費者と分解者が別々という定義は,少々微妙だったのかもしれません。
しかし,中学生レベルで考えれば,そのほうがわかりやすく,よかったとも思えます。
いずれにしても,中学生レベルにおける認知としてのグレーゾーンが,いろいろと科学的により適切な方向に修正されたものの一つではないかと思っています。