2009年11月10日火曜日

ハイフン

教材に限らず,電話番号や郵便番号などで,ハイフンを使うことがあると思います。

特に出版物を作っていれば,奥付に郵便番号や住所,電話番号を載せることは多いでしょう。

そんなとき,ここで使用されるハイフンが気になりませんか。

特に,次のような1バイトのハイフンが使用されていると,数字の天地中央より下がっているため,大変格好悪く私は感じます。(以下,リュウミンRです)



だからといって,天地中央である2バイトのマイナスを使用するのも,全角なので,やや違和感があります。



じゃあ,1バイトのハイフンのまま,天地中央になるように,2Hほど上げてみましょう。



天地中央にしてみたものの,やはり短すぎでしょうか。
あまり格好よいとは言えないような気がします。



では,OpenTypeFontであれば異体字というものがあるので,その異体字を試してみましょう。

まずは1バイトのハイフンの異体字で,バランスのよさそうなものを選んでみました。



今度は2バイトのマイナスの異体字で,前後のアキが調節されたバランスのよさそうなものがないかと選んで見ました。



「1byteハイフン異体字2」はそれなりに好きですが,ほんの少し数字とくっつきすぎでしょうか。
「2byteマイナス異体字」は少し数字にくっつきすぎで,あまり好きではありません。

バランスのよいアキを入れるには,やはりカーニングですかね。

試しに,「2byteマイナス異体字」にカーニング125をかけて8分アキを入れてみたところ,なかなかよさそうな感じになりました。



しかし,どうせカーニングをかけるなら,異体字を使用しなくてもよいのかなと,単純に2バイトのマイナスで,前後にカーニング-125をかけて,アキをほどよく詰めてみました。



これが私としては,いちばん見栄えがよいように感じます。
(「1byteハイフン異体字2」もなかなか好きですが…)

たいしたことではないようにも見えますが,このような少しずつのこだわりの積み重ねが,紙面の見やすさをつくるのだと,私は思っております。