本日,校正漏れが見つかりました。
本刷り前だったので被害はありませんが,少々ショックですね。
組版オペレーターの修正ミスと私のチェック漏れが原因でした。
初校で赤入れして,再校でその赤入れが正しく修正されず,再校で再度赤入れして三校が出たときに,そこでさらに正しく修正されておらず,その修正ミスに気づきませんでした。
該当箇所は図版だったので,入稿時のテキストデータを完璧にということは難しい部分ではありました。
しかしながら,とりあえずは赤入れ通りに修正してほしいなぁ…と思いますね。
私もキーボードでテキスト入力しているときに打ち間違い等はやってしまいます。
このブログでも,気をつけてはいるものの,ときどきミスがあります。
なかなか人のやることなので,いつも完璧にとはいきませんが,同じところを2度とも修正ミスされてしまうと,なかなか悲しいものを感じます。
三校で外部校正出しをすればよいかもしれませんが,普段は三校まで外部には出しません。
初校・再校で2人ずつ,編集を依頼している人と私も含めれば,初校・再校で8回のチェックが入ります。
そこで気づいた2度のミスを,2度までも修正ミスされてしまった挙句,三校では私しかチェックしていなかたので,私が照合でチェック漏れをしてしまったがために,そのまま先の工程へ進めてしまいました。
何にせよ,自分の不注意ですので,少々悔しいですね。
該当箇所というのは,助詞「の」とある動詞の頭文字「の」がくり返されているところで,1個余分に「の」が入っていました。
その動詞が漢字であれば気づきやすいのでしょうが,漢字をひらがなに開いているために,見逃してしまったようです。
教材というのは漢字を開いたり閉じたりという制限が多くつきまといます。
特に中学生教材というのは,文字もそこそこ多いのに,漢字を開くものがたくさんあります。
「の」に限らず,「が」「は」などから始まる名詞や動詞などが助詞に続く場合も同じです。
気をつけてチェックはしているものの,いくつも「の」「は」「が」がくり返されていると,見ている間にだんだん目がおかしくなりそうなときがあります。
このようなケースでヒヤッとしたことは今回が初めてではなく,過去に何度もありますので,校正漏れの起こる可能性としては高いほうかと思います。
校正のチェック観点として,この点もしっかり押さえておいたほうがよいと改めて思いました。