2009年11月5日木曜日

l と I

lとI。これは,1バイトで入力したアルファベットです。

前が小文字のエル,後ろが大文字のアイです。

WEB上でも見分けがつきにくいですが,書籍上でもフォントによっては違いが分からない場合が多々あります。

内容を読めばどちらかというのはほとんど分かるのですが,学参の場合は,多少は気を使ったほうがよいかと思います。

例えば,元素記号をゴシック系で表現するときがあります。

私は中ゴBBBを好んで使うので,試しに小文字のエルと大文字のアイを表すと,次のようになります。



違いがほとんどわかりませんね。


元素記号は中ゴBBBでやるんだと決めたんだから,これでいいじゃないかと思う方もいるかもしれません。

また,小文字のエルだけで表される元素記号もありませんから,1文字でエルだかアイだか分からないのが出てきたら,アイに決まっているとおっしゃる方もいるかもしれません。

しかし,違いが分かりにくいという事実は変わりません。

じゃあ,変えましょう。

別に中ゴBBBじゃなくてもいいじゃないですか。

大文字のアイだけリュウミンMにしてしまいましょう。



これならパッと見て大文字のアイだと分かりますし,ヨウ素だって一目で分かるじゃないですか。

では,リュウミンMの大文字アイと中ゴBBBの小文字エルの入ったイオン反応式を試しに作ってみましょう。



すごく見やすくなったように思えませんか。

なお,数字はリュウミンM,+と-はじゅん101,矢印は中ゴBBBを加工した画像といった感じで,個人的なこだわりも入っています。

美しい化学反応式の表現については,また別の機会で取り上げようと思いますが,化学反応式がきれいに紙面上で表されていると,紙面がびしっとしまった感じがします。

というわけで,まずは大文字アイと小文字エルの違いを出すことから始めてみてはいかがでしょうか。