理科教材にときどき出てくる材料に,発泡スチロールや発泡ポリスチレンという用語があります。
この「発泡」を「発砲」とされている誤字をよく見かけ,つい今日も,ある新聞を読んでいたところ,その記事の中の「発泡ポリスチレン」が,すべて「発砲ポリスチレン」になっていました。
漢字の形が似ていて読みが同じ,または読みが似ているという文字は,校正漏れをしやすい典型です。
しかし,中学理科にしぼれば,そのような形と読みが似ている漢字というのは,それほど多くありません。
ですので,まずはそのような校正漏れしやすい文字というのをリストアップしておくとよいかと思います。
そういう私も,現段階では用意できておりませんので,今後用意していきたいと思っております。
さて,そんな漢字の中ですぐに思いつくものといえば,先に述べた「発泡と発砲」が私の中では筆頭ですが,次点として「物質と物資」というのがあります。
これは変換ミスではなく,入力ミスの可能性が高いですね。
特に組版さんや入力さんは,内容を理解せずに原稿通りに入力するので,手書き文字の「質」が「資」に見えてしまう可能性もあります。
また,そのように間違えて上がってきたものを私たちが原稿と照合する際に,頭の中で「物質」だと思いこんで照合してしまうと,「資」が「質」に見えてしまう確率も高くなりますので,意識して注意する必要があります。
このような埋もれてしまいがちなものは,何度校正しても見逃してしまいますので,リストアップは必須でしょう。
さて,このほかにも,今ブログを書いていて出てきた「確率」も「確立」と間違っているのを校正段階で見かけますし,「並行」と「平行」のミスもときどき見かけますので,あわせてご紹介いたします。