現在は,原稿のほとんどがMS WordなどのPCデータで上がってきます。
理科教材の場合は図版も多いので,プリントアウトしたものに図版が貼られて原稿が上がってくることもありますが,図版もWord上に貼り付けられて原稿が上がってくることも多々あります。
そんなとき,原稿チェックや修正をPC上で行ってしまうことも多々あるでしょう。
しかし,パソコンの画面でチェックするのは,プリントアウトして紙面上でチェックするのに比べて,誤字脱字などのミスを見逃す確率が大きくなってしまうのは私だけでしょうか。
また,パソコン上で原稿を修正していしまうと,紙面上で手書きで修正を入れている場合に比べて,変換ミスをおかすなどの新たなミスをしてしまうこともあります。
これは,紙面上でチェックしているときは客観的に原稿を見られるのに対し,パソコン上では客観的になれないからかもしれません。
それではパソコン上でチェックするのをやめればよいかというと,よりよい原稿にしていこうとすると,なかなか手書きチェックだけでは修正しきれない場合もあります。
そうなると,やっぱりパソコン上である程度の修正をする必要があります。
そこで,パソコン上で原稿修正をしっかり行ったと思った場合であっても,最終的にはプリントアウトをして,再度,紙面上でチェックを行えばよいのです。
このときのチェックは軽い素読み程度でも良いかもしれません。
いずれにしても,客観的に原稿を見るという行動をしないと,意外とミスを拾いきれなくなります。
初校でももちろん修正はできるから,ここで一手間かけなくてもよいと思う方もいるかもしれませんが,チェックをおろそかにしたがために,そこで拾えたかもしれないミスを最後まで拾えずに校了してしまわないとも言い切れません。
やはり,できる危機管理はやれるときにやっておくべきだと思います。
さて,補足ですが,上記の文章を入力中,「確率」を「確立」と誤変換しており,危うく見逃すところでしたので,リストアップしておきます。