2010年8月31日火曜日

目が滑る

ブログをご覧になってくださっている皆様,ここのところ更新が滞っており,申し訳ない次第です。

あまりの日々の作業量の多さに,少々疲弊気味です。

最近は,会社では校正をする時間も取れず,校正作業は自宅で行う日々が続いております。

しかしながら,自宅で校正をする利点もあります。

それは,声を出して校正できることです。

会社で黙々と校正をしていると,しっかりチェックしているつもりでも,ときどき目が滑って,校正漏れを犯すことがあります。

皆様がどのような表現を使用してるか分かりませんが,しっかりチェックしつつ読んでるつもりでも,思い込みで読み進めてしまう状態を,私は「目が滑る」と勝手に表現しています。

例えば,数字が(1)(2)(3)(4)・・・と続いていなければならないのに,(1)(2)(2)(4)・・・となっていても,なぜか頭の中では,1,2,3,4・・・と読み進めてしまう状態です。

しかし,声を出して校正をしていると,そのような目が滑る状況を避けることが,私はできます。

いろいろな校正の仕方があると思いますが,なかなかケアレスミスはなくなりません。

声を出して校正するなど,ケアレスミスをなくすいろいろな方法を試していきたいものです。

2010年8月16日月曜日

イモリとヤモリ

少し前までは,両生類の例としてイモリが,爬虫類の例としてヤモリがよく扱われていました。

しかし,最近はめっきり取り扱われる機会が少なくなったような気がします。

そもそも,今の子どもたちが,イモリやヤモリを見たことがあるかどうかは疑問です。

中学生レベルであれば,身近な生物で理科の内容を理解すればよいと思うので,教材等で子どもたちが見たこともないようなイモリやヤモリを扱い,間違いやすい選択肢とするのもいかがなものかと思えます。

そういう私も,ここ数年はイモリもヤモリも見ていません。

最後に見たのは何年前でしょうか…。少なくとも,関東に来てからは見ていません。

関東に来てからは山を散策する回数も減ってしまったので,出会う機会も減ってしまったというのもあります。

しかし,わざわざ出会いに行かないと出会えないイモリやヤモリは,テレビや本などで広く一般的に取り上げられるような動物よりは,一般的ではないでしょう。

一般的な生物という感覚も,これからは大きく変わっていくことでしょう。

ところで,このイモリとヤモリですが,漢字で書くと「井守」と「家守」と表せます。

水辺で生息することから,井戸を守るに転じて,井守となったのでしょうか。

詳しくは分かりませんが,水辺に生息するというイメージが名前からわかるので,両生類ということがわかります。

対して,家を守るという意味の家守は,水辺でなくても生息できるというイメージが名前からわかるので,爬虫類ということがわかります。

理科が暗記教科の一つであるような考え方は好きではありませんが,このような言葉のイメージから理科を楽しむのもよいかもしれません。

2010年8月15日日曜日

「男女別教育は学力アップ」 シンポで報告(産経ニュース)

8月10日に,東京のアルカディア市ヶ谷で,「第1回男女別学教育シンポジウム」がありました。

そのシンポについて,産経ニュースで取り上げられていたので,ご紹介いたします。

http://sankei.jp.msn.com/life/education/100815/edc1008152034007-n1.htm

このシンポは興味があったのですが,目先の仕事が忙しかったのと,休日に片道1時間半かけて行くことに少々二の足を踏んでしまったため,行くのをやめてしまいました。

さて,男女における理解度が数値的にどの程度違いがあるのかいうことまでは,この記事からはわかりませんが,やはり男女の理解度において,男性は理数的思考,女性は文学的思考が強いといえるのかもしれません。

そう考えると,理科の教材といっても,男性向けと女性向け・・・というか,理数思考的な人向けと文学思考的な人向けと,本当は分けたほうがよいのかもしれません。

以前,理系一般書の編集をしたときに,結論を数式で終える文章がいくつもありました。

私としては,その数式が,それまでの話の展開すべてを物語っている結論であり,大変わかりやすかったのですが,それを言葉で示してほしいと言われて,少々困ったことがあります。

理科の教材だからといって理数思考的な人向けに制作してしまうと,理科嫌いの子がさらに理科を嫌いになってしまうかもしれません。

中学というのは,理科を嫌いになる子が増える時期でもあります。

中学理科教材の制作に携わっている人には理数的思考の理系出身の方もいると思いますが,文学的思考の人でも理解できるような理科教材づくりも意識して,制作にあたったほうがよいと思います。

天体観測

夏期休暇も残りわずかとなってきました。

とはいっても,今年の夏期休暇の半分以上は,自宅での仕事に費やしましたが…。

さて,今日は細く輝く三日月の近くに,金星が見えるはずでしたが,曇っていて見えませんでした。

少し前の金星・火星・土星が近くで見えるというタイミングのときも,曇っていて見えませんでした。

今年はちょうど夏期休暇の時期に天気が悪くなり,天体観測のタイミングにおける自宅からの空の眺めは,雲量8~10の日ばかりでした。

報道では,「天気もよいなか,ペルセウス座流星群の観測会が開かれた」など,観測良好というような声も聞こえてきましたが,なぜか私の住んでいるところは,雲,雲,雲…。

月食のときも天気が悪く見られなかったので,今年は天体観測に関して運がない年なのかもしれません。

2010年8月9日月曜日

スルメイカ

夏期休暇に入りました。

とはいっても,自宅で仕事三昧の日々を過ごしております。

そんな仕事三昧の中にも,少しは楽しみを…ということで,スルメイカを買ってきて,開いてみました。

そして写真を撮り,背景の色を変更したり,引き出し線と文字を入れてみたりと,加工してみました。



少々自信のない部分もありますので,間違っていたらすみません。

もっとじっくりと観察すべきでしたが,夕飯をつくるついでに撮影したので,写真を撮るにとどまってしまいました。

ちなみに,外套膜は刺身に,鰭と腕は醤油と砂糖で炒めたあと,水溶き片栗粉でとろみをつけていただきました。

なお,外套膜の刺身は,醤油ではなく,私は肝臓につけて食べます。

塩辛のように数日間置いてから食べるのもよいですが,新鮮な肝臓はそれだけでじゅうぶんにうまいので,醤油のかわりでじゅうぶんです。

お勧めですが,鮮度や寄生虫などの保障はしかねますので,自己責任でお願いいたします。

2010年8月1日日曜日

指示薬

中学理科では,酸・アルカリ指示薬として,BTB溶液とフェノールフタレイン溶液が出てきます。

BTB溶液は,酸性で黄色,中性で緑色,アルカリ性で青色と表現され,フェノールフタレイン溶液は,酸性と中性では無色,アルカリ性では赤色と表現されます。

しかし,指示薬にはそれぞれ変色域というものがあり,アルカリ性だからといってフェノールフタレイン溶液が必ず赤くなるわけではありません。

BTB溶液の変色域は,pHが6.0~7.6くらい,フェノールフタレイン溶液の変色域は,pHが8.0~9.8くらいです。

つまり,BTB溶液は中性付近に変色域がありますが,フェノールフタレイン溶液はアルカリ性寄りに変色域があります。

たとえば,pHが7.8くらいのアルカリ性の水溶液では,BTB溶液では青色を示すのに対し,フェノールフタレインでは無色を示します。

高校化学ではこのあたりを詳しく触れますが,中学理科教材の制作においても軽く押さえておいたほうがよいと思います。