少し前までは,両生類の例としてイモリが,爬虫類の例としてヤモリがよく扱われていました。
しかし,最近はめっきり取り扱われる機会が少なくなったような気がします。
そもそも,今の子どもたちが,イモリやヤモリを見たことがあるかどうかは疑問です。
中学生レベルであれば,身近な生物で理科の内容を理解すればよいと思うので,教材等で子どもたちが見たこともないようなイモリやヤモリを扱い,間違いやすい選択肢とするのもいかがなものかと思えます。
そういう私も,ここ数年はイモリもヤモリも見ていません。
最後に見たのは何年前でしょうか…。少なくとも,関東に来てからは見ていません。
関東に来てからは山を散策する回数も減ってしまったので,出会う機会も減ってしまったというのもあります。
しかし,わざわざ出会いに行かないと出会えないイモリやヤモリは,テレビや本などで広く一般的に取り上げられるような動物よりは,一般的ではないでしょう。
一般的な生物という感覚も,これからは大きく変わっていくことでしょう。
ところで,このイモリとヤモリですが,漢字で書くと「井守」と「家守」と表せます。
水辺で生息することから,井戸を守るに転じて,井守となったのでしょうか。
詳しくは分かりませんが,水辺に生息するというイメージが名前からわかるので,両生類ということがわかります。
対して,家を守るという意味の家守は,水辺でなくても生息できるというイメージが名前からわかるので,爬虫類ということがわかります。
理科が暗記教科の一つであるような考え方は好きではありませんが,このような言葉のイメージから理科を楽しむのもよいかもしれません。