今年の移行措置で,中2から生物の進化が扱われるようになりました。
各教科書会社の補助教材を見てみると,カモノハシが扱われているところもあります。
このカモノハシについて,補助教材では,爬虫類から哺乳類への進化の証拠であったり,爬虫類の特徴を残した哺乳類といったような表現がされていたりしています。
しかし,このカモノハシについて,鳥類の特徴もありますよとの校正者さんからの指摘を受けて調べてみたところ,2008年に発表されたゲノム解読結果では,爬虫類と鳥類と哺乳類の特徴を同じくらいずつ持つようです。
とりあえず,インターネット上で見かけた情報サイトは,以下の通りです。
NEDO海外レポート
http://www.nedo.go.jp/kankobutsu/report/1025/1025-06.pdf
AFP BBNews
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2388402/2908952
これまで私も,カモノハシについては補助教材のような認識でしたが,これを踏まえて,教材上での表現は検討し直したほうがよさそうです。
とはいっても,公立高校入試は教科書および補助教材に則って出題されるので,少なくとも今の中学2年生が受験する2年後の公立高校入試でカモノハシが取り上げられる場合は,補助教材での表現に則って出題されるものと思われます。
(正直なところ,「それでよいのか」と思わなくもないのですが…。)