2010年7月31日土曜日

公立高校入試対策模擬試験(3)

ここ2週間ほど仕事がかなり忙しく,帰宅後にブログを書く余裕がありませんでした。

気がつけば明日から8月。月日は経つのが早いです。

さて,公立高校入試対策模擬試験問題作成の第3回目,STEP3です。

今回は,表現の統一についてです。

入試問題というのは,都道府県ごとに問いかけに対する表現に特徴があります。

もちろん入試問題に限らず,一般的な問題集を作成する際でも,表現を統一させることは,編集上の基本の一つでもありますが,そっくり問題を作成するには,より丁寧に分析する必要があります。

「次の問いに答えなさい。」「あとの問いに答えよ。」などの表現から始まり,「次のア~エから選べ。」「次のア~エから最も適当なものを一つ選んで,記号で答えよ。」などなど,表現で気にすべきところは山ほどあります。

県によっては,大問,中問,小問,枝問と,それぞれ微妙に特徴があるものがあったり,「1つ」と「一つ」が混ざっていたりと,独特な部分は多々あります。

大きな特徴は簡単に拾えますが,大きな特徴以外の微妙で独特な特徴をどれだけ拾えて,どれだけそっくりにできるかが,模擬試験問題作成では重要です。

というよりも,本来は最低限やるべき作業であり,各都道府県の表現の特徴を押さえることは,模擬試験問題作成における,最低限のレベルでもあります。

表現の統一というのは,簡単なようで奥が深く,完全にそっくりにさせるのは,なかなか難しい作業です。

最低限やるべき作業ではありますが,その最低限のレベルの問題に達するための分析力は,問題作成者の力の入れ方が顕著に出る部分だと個人的には思っています。

この表現の分析は簡単に済ませず,しっかりやってもらいたいものです。