2010年12月2日木曜日

テスト作成の基礎基本

気がつけば,12月に入ってしまいました。

一段落ついたのは,ほんの一瞬で,11月も驚くほどにあっという間に過ぎてしまいました。

もっと頻繁に更新したいのですが,少々心に余裕が無い毎日が続いております。


さて,すごく基本的なことですが,意外と意識されていないのだなぁ…と感じたので,今日はそんな話題です。

理科のテストを作成するとき,用語を記述で答えさせる問題があったとします。

そんなとき,1回分のテスト全体の中で,その答えとなる用語が,同じ大問内ではもちろんのこと,他の大問で用いることはタブーです。

なぜなら,その用語が他の問題文などで用いられていた場合,生徒が「問題文中に示されているのだから,それは答えではないかも…」と思ってしまう可能性があるからです。

そうなると,本当は分かっているのに,深く考えてしまったがために間違いとなってしまう生徒が出てしまうことにもなりかねません。

このような,本当は分かっているのに,問題の不備によって間違いを誘ってしまう問題というのは,問題としては不完全です。

(国語のテストで,漢字の問題として出題されている言葉が,漢字で他の文章中や問題文中に載っているのと同じことです。)


これが入試にでもなれば,不公平ということになり,その問題自体を全員正解扱いとしないといけないということにもなりかねません。


これはテスト作成における基本中の基本だと思いますが,校正等でも見落とされることが多々あります。

テストや模試を作成する際は,この点も慎重にチェックしたいものです。