2010年6月1日火曜日

新ゴの数字

現在,新規で作成する制作物については,InDesignとOTFの組み合わせで制作をしています。

しかし,何年も前から改訂し続けているものの中には,QuarkXPressとOCFの組み合わせで制作しているものがあります。

そんな制作物で新ゴが用いられているのですが,OTFではほとんど意識することのなくなった,数字のデザインバランスの悪さを,その制作物の改訂のときだけ,意識するようになります。

OCFやCIDの新ゴでは,2バイトフォントが半角のようなデザインで,1バイトフォントが全角のようなデザインです。

OTFになり,2バイトフォントが1バイトフォントのデザインに近づいたので,とりあえずいまは,それで納得して使用しています。

しかし,OCFやCIDの2バイトフォントと1バイトフォントのデザインの不統一感については,やはり気持ち悪さがぬぐいきれません。

そこで,1桁数字の場合の2バイトフォントを1バイトフォントに置き換えるのですが,1バイトフォントはプロポーショナルデザインなので,字送りがずれていきます。

本文中で1桁数字を扱う場合,できれば上下の行と字送りが揃った形のほうが見栄えがよいと,どうしても写研を経験してきた人間は,思ってしまいます。

それを読む人にとってはほとんど気にすることはないと思いますが,ずれているのは気持ち悪くてたまりません。

だからといって,2桁以上の数字を2バイトフォントに置き換えるのもどうかと思いますし,置き換えた数字の文字間を手作業で詰めるのも,仕事としてどうかと思います。

やはり,OCFやCIDで制作しなければならない場合は,新ゴの数字はすべて1バイトフォントにするのが,妥協点としてはベターでしょうか。

そろそろOCF・CIDの呪縛から逃れたいものです。