中学までの教材ではあまり気にすることはありませんが,高校以上の教材になると,法則等を発見した研究者の名前をカタカナで表記することが多くあります。
そんなとき,どのようなルールでカタカナ表記をしたらよいのでしょうか。
今回は,特に個人的に気になっている,姓と名の間の「・」について取り上げたいと思います。
たとえば,中学で出てくる「メンデル」ですが,オーストリア生まれで,本名を「Gregor Johann Mendel」と表記します。
ちなみに,「Gregor」は修道名,「Johann」は名,「Mendel」は姓だと思われます。
(間違っていたらすみません)
これをカタカナ表記すると,多くの場合,「グレゴール・ヨハン・メンデル」となります。
現地の表記では「・」を入れていないのに,なぜカタカナ表記をすると「・」を入れるのでしょうか。
「グレゴール ヨハン メンデル」だと読みにくいからだと思われますが,日本人名の場合は「湯川秀樹」のように,姓と名の間を空けることはありませんし,もちろん「・」を入れることもありません。
そうなると,日本人名と同じように間を空けることもせずに,「グレゴールヨハンメンデル」もよいような気もしますが,やはり少々読みにくいです。
実際,教科書や教材等を見ていると,各社のルールがあるようで,取り上げた上記の例はすべてどこかしらで用いられているようです。
個人的には間を空ける形が原型に最も近いので好きなのですが,和文に欧文スペースを用いても,少々狭すぎて空きが目立たないので,2分アキくらいがちょうどよいかなと思っております。
ちなみに,空きを全角アキにしているところもありますし,「・」を半角送りにしているところもあるかもしれません。
どれが正しいというものではないと思いますが,少し気にして見てみると面白いと思います。