日々の仕事の中で,しばしば「とんでもありません」や「とんでもございません」を用いる人を見かけます。
そういう私も,恥ずかしながら使ってしまっております。
「とんでもない」は形容詞であり,「とんでもな・かろ」「とんでもな・く」・・・と活用します。
そのため,「とんでもありません」や「とんでもございません」は,ことばとしてはおかしいと思われます。
さて,それを意識して「とんでもないです」と丁寧語の「です」をつけて使用することもあるのですが,個人的に,この「形容詞+です」に違和感を覚えます。
微妙な感覚ではあるのですが,少々言葉としての美しさに欠ける感じがします。
とはいうものの,日常会話ではそんなことを意識して話していません。
しかし,紙面上で「形容詞+です」が出てくると,たいへん違和感を覚えながら,その文を眺めております。
調べてみると,この「形容詞+です」は,かつては間違った用法だったようです。
しかし,現在は正しい用法として,学校でも教えられているようです。
詳しくは,以下のサイトをご覧ください。
http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2004/11/1102.html
いずれにしましても,個人的には,教材紙面上ではなるべく「形容詞+です」を使用しない文章構成にしたいと考えてしまいます。