2010年5月16日日曜日

きめこまやか?

テレビから,「きめこまやか」という声が聞こえてきました。


大辞林では,

『きめ【木目・〈肌理〉】(中略)3.物事をする際の心くばり。「―の細かい配慮」木目が細か・い
1.皮膚や物の表面がなめらかである。2.気配りが行き届いて丁寧であるさま。』

『きめこまか【木目細か・〈肌理〉細か】(中略)2.気くばりがこまやかなさま。丁寧で緻密なさま。「―な筆致」「―な対応」』

『こまやか【細やか・濃やか】1.情が深く心遣いが行き届いているさま。心のこもっているさま。「―な愛情を注ぐ」「―な心遣い」(以降略)』

となっています。

この解説を読む限り,木目・肌理は「細かい」「粗い」ものであり,「こまやか」なものではないと思われます。

日本語は難しく,私も断定できるほどの知識はありませんが,「きめこまやか」は間違いで,「きめこまか」が正しい使い方だと思います。