理科の問題には,計算問題が出てきます。
質量パーセント濃度を求めたり,圧力を求めたり,速度を求めたり…。
いろいろな計算問題が出てきますが,その問題の条件設定をするときには,科学的信憑性も考慮したいし,校正の際も科学的信憑性を疑う必要があります。
例えば,質量パーセント濃度を求める問題では,溶かす物質の溶解度を超えていないかどうかを確認しなければなりません。
圧力を求める問題では,その物質が実際にありえる物質かどうか,密度を想定するとよいかと思います。
空気より軽くなってしまっていないか,また,重過ぎないか。できれば,鉄の密度7.87g/cm3より小さくしておきたいですね。
地震の速度を求めるのであれば,P波とS波がそれぞれ6~8km/s,3~5km/s程度になっているかどうか,チェックしておきたいです。
電力に関する問題では,電熱線に電流が流れすぎて,実際だったら電熱線が焼けきれてしまっているほどの大きな電流が流れてしまっていないかなども,疑ってみる必要があるでしょう。
また,計算問題ではありませんが,天気図を用いた問題でも,前線の移動する速度があまりに速すぎたらおかしいでしょう。
このような感じで,作問・校正の際には,科学的信憑性も疑っていきたいものです。