感覚の運動としくみのところで,刺激や命令の伝わり方を習います。
そのとき,刺激の伝わり方と中枢神経からの命令の伝わり方を図で示すことが多くあります。
その図において,感覚神経の細胞体が示されていないものをときどき見かけ,気になることが多々あります。
いっぱんに,刺激は感覚器で受け取って感覚神経によって中枢まで伝えられ,中枢からの命令が運動神経によって効果器へ伝えられます。
また,中枢においては,感覚神経と運動神経が介在神経によって仲介されています。
ざっくりと言うと,こんなところだと思います。
また,各神経(ニューロン)は,核のある細胞体とそれからのびる多数の突起(長い軸索と枝分かれした樹状突起)からできています。
刺激の伝導・伝達については高校生物で扱われますので細かいことは述べませんが,先にも述べた通り,神経の伝わり方を示す図において,感覚神経におけるニューロンの基本が守られておらず,細胞体がないものをときどき見かけるのです。
感覚神経の細胞体は背根の神経節にあり,そこから軸索が受容器側と中枢側に伸びています。
この細胞体がないと,感覚神経(ニューロン)として少々おかしい図になってしまいます。
編集・校正の際は意識していただければと思います。