2009年9月24日木曜日

112番元素

シルバーウィークにより更新が止まっていましたが,本日より再開いたします。

さて,少し前の話になりますが,112番元素が正式に認定され,名前の候補として「コペルニシウム」が提案されているとの報道がありました。

元素が最後に認定されたのは,2004年の111番元素「レントゲニウム」でした。
そのため,それ以降の教科書等に掲載されている周期表では111番元素までしか載っていません。

しかし,1996年にドイツの研究者が112番元素の合成に成功するなど,112番目以降の元素の存在も発表されていました。

実験や検証などが不十分であったためウンウンビウムなどの仮称が用いられていたのですが,日本の研究者が合成に成功するなど,国際純正・応用化学連合(IUPAC)により112番元素が正式に認定されたようです。

正式認定されたことにより112番元素を発見したドイツの研究グループが「コペルニシウム」という名称を提案しているそうで,数か月後にはIUPACが最終決定するそうです。

さて,中学校の教科書は平成24年度(2012年度)から新教科書になり,高校の教科書も平成25年度(2013年度)から新教科書になります。

おそらくその頃までは正式名称も決定し,教科書も更新されることと思います。
そのため,新学習指導要領による教材制作で周期表を扱うことがあれば修正する必要があるかもしれませんし,もし,それまでに正式名称が決定していれば,これから制作する教材等ではそれを反映する必要があります。

そのため,112番元素の名称の正式決定には,少し耳を傾けておいたほうがよいかと思います。