2009年9月8日火曜日

まずは文字校正から

校正といっても,媒体によってやり方はいろいろあると思いますし,理科教材の校正といえば科学的な内容チェックも重要です。

しかし,どんな教材においても,文字の誤字・脱字はみっともないものです。
もちろん,内容が間違っていたり,答えが間違っていたりするのは論外ですが,意外と内容チェックの漏れよりも,誤字・脱字の校正漏れが目立ちます。

それは,内容チェックも文字校正を同時にやってしまっているからです。

わたしはもっぱら,内容チェックをやったあと,あらためて文字校正を行います。
もちろん体裁チェックや番号・記号の通しのチェックなども別途行うので,1回の校正に対して,4回以上は同じ校正紙をチェックします。

校正漏れをなくすためには,一度にいろいろなチェックをせず,やることを絞ってチェックしたほうがよいでしょう。

さて,そんな複数回チェックする校正のなかで,誤字・脱字を拾う作業が文字校正です。
文字校正の仕方は人それぞれあるかもしれませんが,ここでは私の作業方法を記します。

誤字・脱字を「拾う」と表現したように,文字校正は文字を一つひとつ「拾って」いきます。
ここ数年やらなくなりましたが,編集業について5~6年は,文節ごとに線で区切りつつ,文字を拾っていくという方法をとっていました。

たとえば,次のような文章があるとします。

「セキツイ動物は,魚類・両生類・ハチュウ類・鳥類・ホニュウ類に分けられる。呼吸のしかたは,魚類はえらで呼吸し,両生類は子どものころはえらで呼吸し,おとなになると肺と皮膚で呼吸する。…」

これを文字校正するときは,鉛筆で次のように線を引きながらチェックします。

「セキツイ動物は,/魚類/・両生類/・ハチュウ類/・鳥類/・ホニュウ類に/分けられる。/呼吸の/しかたは,/魚類は/えらで/呼吸し,/両生類は/子どもの/ころは/えらで/呼吸し,/おとなに/なると/肺と/皮膚で/呼吸する。/…」


こうすることで,単語や文節単位の塊で視界に文字列が入ってくるため,誤字・脱字や必要のない文字の重複などを発見しやすくなります。

これを数年続けた今は,文節単位で点を打ったり,点を打つような感じでペンを走らせたりしながら校正をするようになりました。

それでもときどき校正漏れをし,再校や三校でどきっとすることは今でもあります。

しかし,この文字校正での校正漏れで多いのが,漢字の変換ミスに気づけないことです。
同音異義語もやっかいなのですが,同音でさらに漢字が似たようなものや,音は違うのに漢字が似ているものなどの校正漏れもよくあります。

初校で外部に2名,再校で外部に2名と出していても,誰も気づかないということもあるので,文字校正は重要です。

昔からよくあるのは,「発泡スチロール」の「泡」の字が「砲」になっているものです。同音である上に形も似ているため,見逃しやすい代表例です。
最近は,「物質」であるべきものが「物資」になっているというのもありました。「質」と「資」は形が似ているので音は違うのに,見逃してしまいそうになります。

このブログでは,このような変換ミスなども適宜アップしていこうと思っております。