かつて,根の先端で細胞分裂がさかんなところを,成長点と言っていました。
いまでも教材の一部には,成長点と記し続けているものがあります。
しかし現在の中学・高校の教科書では,成長点という言葉を見かけません。
中学校の教科書では「根の先端付近で細胞分裂がさかんに行われる」といった表現にとどまり,その部分の用語は示されていません。
対して高校の教科書では,根端分裂組織と示しています。
なお,根の先端の細胞分裂がさかんに起こっているところを根端分裂組織と示しているのに対して,茎の先端の細胞分裂がさかんに起こっているところを茎頂分裂組織と示しています。
また,根端分裂組織と茎頂分裂組織を合わせて,頂端分裂組織とも示されています。
このように,最近は成長点という言葉を使用しなくなっているのですが,教材ではいまだに成長点という言葉を見かけます。
もう少し,時代にあった用語を使うことに意識を向けることも大事かと思います。