2010年2月24日水曜日

Wordで原稿執筆01:ページ設定

最近は,MS Wordで原稿を執筆することも増えていると思います。

原稿で最も重要なことは内容であることは覆りませんが,それでもきれいな原稿をWordで仕上げることができたらちょっとうれしいかもしれません。

ただし,最初に注意しておきたいのは,どれだけきれいな原稿をWordでつくっても,そのデータはテキストデータとして用いられるだけで,結局はInDesign等のDTPソフト等で組みなおされます。

そのため,Wordできれいに仕上げることに気をとられ,内容がおろそかになってしまっては元も子もありません。

それを踏まえたうえで,もしWordできれいに原稿を執筆することに興味がある方がいたら,ちょっと挑戦してみてください。


というわけで,今回から少しずつ,Wordで原稿をきれいに書く方法を記していきたいと思います。


なお,現在最も多くの方が使われているであろうWord2003が自宅にはなく,Word2000とWord2007しかありません。

しかし,Word2000はWord2003と操作方法が近いので,Word2000をベースに説明いたします。


まず,第1回として,まずは級数とポイントの換算からです。

Wordでページ設定をする際に,実際の版面と字詰め行数に近づければ,実際の仕上がりに近い原稿ができ上がります。

そのとき,Wordの文字サイズの単位はptですが,実際の仕上がりの単位は級を用いることが多いことです。

1ptは1/72インチで,1インチ=25.4mm,つまり1pt=約0.353mmとなり,きれに割り切れる数値になりません。

そのため,完全に同じ版面と字詰め行数にあわせたページ設定はできませんが,この値をもとに,実際の紙面に近づけることは可能です。

では,仮にA4判で,14級24歯,50文字×44行,天15mm,地23.5mm,ノド20mm,小口15mmという紙面設定の場合を想定してページ設定をしてみましょう。

まず,1級をptに換算すると,1級=0.25mmなので,1級あたりのptをx〔pt〕とすると,

  0.25〔mm〕:0.353〔mm〕=x〔pt〕:1〔pt〕
                x≒0.708

となります。

つまり,14級≒9.9pt,24歯=17.0pt となります。

この値をもとに,版面のサイズを計算すると,

  9.9〔pt〕×50〔W〕×0.353〔mm〕≒174.7〔mm〕
  (17.0〔pt〕×43〔L〕+9.9〔pt〕)×0.353〔mm〕≒261.5〔mm〕

となります。

このとき,天・地・ノド・小口を完全に同じ値で設定することはできませんので,どちらかのみをそろえることとします。

たとえば,天と小口を実際の値とそろえたときの,地とノドのサイズは,

  地……297-261.5-15=20.5〔mm〕   (297mmはA4判縦のサイズ)
  ノド…210-174.7-15=20.3〔mm〕   (210mmはA4判横のサイズ)

となります。

これらの値を用いて,ページ設定をしてみましょう。


まず,文字サイズが9.9ptですので,「フォント」で文字サイズを設定しておきます。
ただし,9.9ptは設定できないので,10ptで設定します。



次に,「ページ設定」の「余白」設定で,先の数値を当てはめてみます。
このとき,「見開きページ」にチェックを入れます。



続いて,「ページ設定」の「文字数と行数」で,「文字数と行数を設定する」をチェックし,50W×44Lにします。



すると,字送りが9.9pt,行送りが16.8ptに自動設定され,実際の紙面に近づきました。

値がピッタリ一致しないのは,単位換算のときにきれいに割り切れないために,概数にしてしまっているからです。

なので,若干微調整しまてみましょう。

下の余白の値を18.5mmにすると,行送りが16.95ptになりましたので,行送りが実際の値に近くなりました。





いかがでしょうか。この程度までそろえられれば,実際の仕上がりをイメージした原稿が書き始められそうです。